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ものがたり
男にはカネを、女にはカラダを。
これが、私のジャスティスでありプロヴィデンスであり。
コンビニエンスだ──
物語の主人公、「私」はコンビニエンスストアの店長。
彼は、急増する万引きに、頭を悩ませていた。
そんな中、出向してきたマネージャーが、告げる。
「本社営業部は、貴店とのフランチャイズ契約の見直しも検討しております」
なぜ、責められるのが窃盗犯でなく、店の経営者なのか?
「クレプトマニア……、ご存じですか?」
窃盗の緊張感と、窃盗後の解放感からなる精神的な起伏を、快感と感知する。
それは、精神障害の一種──
ゆえに、保護されるべき存在なのだと。
「法律が、被害者よりも、加害者を守るものであるのならば……」
「私」は決意する。
罪人たちが不当に、罪を容赦されるのなら、
自らの手で、これを罰しなければならない、と。
「クレプトマ〇コにはジャッジが必要だ」
「証拠を集め、あらゆる感情を排し、私の法と鉄塊をもって裁く」
「それが、私のジャスティスでありプロヴィデンスだ」
狙いを定めるは、万引きの疑いがある、3人の女たち。
地下JKアイドル、善明提 鳴。
お茶くみOL、花倉 芳美。
ヤンクレママ、屋島あさか。
いま、とあるコンビニの店舗が、
狩りのための箱庭へ、変貌するのだった……。
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